


東京都品川区南大井、大森で【開業10年】たなか鍼灸院
長年の身体の不調でお悩みの方に向けて東洋医学で解説をしていきます
妊娠が分かってから、しばらくは落ち着いていたものの、
8週目ごろから急に吐き気が強くなってきたとのことでした。
食べたい気持ちはあるのに、食事を口にしようとしても喉を通らず、
何も食べられない時間が続いていたそうです。
飴やガムで唾液の味を変えてみても、
すぐに気持ち悪さがこみ上げてきてしまい、
どうしていいかわからない…と、とてもつらそうなご様子でした。
・つわり
・肩こり
・冷え性
初めて来られたときは、吐き気が強く、食事がとれていない日が続いていたとのことでした。
お腹はふくらんだような感じがあって、ゲップも頻繁に出てしまい、
そのたびに胸のあたりがムカムカしてつらい…とお話されていました。
また、唾液がネバつきやすく、泡のような感じで出てくることもあり、
「唾液が出ること自体が不快に感じてしまう」と、とても困っている様子でした。
もともと冷え性の傾向もあり、体のめぐりの滞りや、ホルモンバランスの乱れが関係している可能性があると考え、
体を内側から整えていくような施術を行いました。
まずは、横向きの姿勢でお腹と背中に「刺さない鍼」をあて、内臓の働きをサポートしながら、全身の血流をゆるやかに整えていきました。
続いて、肩や腰まわりの筋肉と骨格にやさしくアプローチしながら、体のリズムを調えるように施術を重ね、冷えを和らげていく調整を行いました。
週に2回の施術を続ける中で、「吐き気の出る回数が前より少なくなってきた気がする」とお話されるようになり、2か月ほど経ったころには、つわりの症状がかなり落ち着いたと感じられるようになっていました。
つわりはホルモンバランスの変化や体の冷え、そして心身のストレスなど、さまざまな要因が関係していると考えられています。
今回の場合はホルモンの乱れと冷えが特に目立っており、体の内側からやさしく整えていくことで、少しずつ落ち着きが見られました。
また、妊娠中は赤ちゃんに必要な血液や栄養を子宮に優先して届けるために、消化に使う血流が後回しになることもあるようです。
その結果、胃に血液が集まりにくくなることで、「食べると気持ち悪くなる」「においだけで吐き気が出る」といった反応につながることもあります。
冷えやすい体質の方は、こうした反応が出やすくなる傾向があるとも言われており、からだの温かさを保ち、めぐりを整えていくことが、つわりのやわらぎにつながっていくケースも少なくありません。
今回のように状態に合わせた調整を行うことで、比較的早い段階で変化が感じられた症例のひとつとなりました。
※施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。
※当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。