「野球肩でお悩みだった方」症例

野球肘 イラスト 男性

野球肩でお悩みの方

症状

投球練習を繰り返していたことで、肩に違和感と痛みを感じるようになったとのことで、整形外科にて「リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)」と診断を受けられたそうです。

しばらくの間は練習を控え、病院での経過観察と自宅でのアイシング、マッサージ、投球フォームの見直しなどを丁寧に取り組まれていたとのこと。

一時的には痛みが引いたものの、練習を再開してから2週間ほどで再び痛みが出てしまい、以前よりも痛みが強く感じられるようになったため、今後の野球への影響も心配されていたご様子でした。

野球肩以外でお悩みの症状

・肩こり

・冷え性

症状の経過と施術内容

首から肩、腕にかけて強い張りがあり、腕の外転・内転・捻るなどのあらゆる動きで痛みが出る状態でした。

以前に痛めた部位の影響で、筋肉や靭帯の癒着がみられ、関節の動かせる範囲がかなり狭くなっていたため、可動域の回復とアライメント(筋線維や骨格の配列)の調整が必要と考えました。

関節や靭帯、筋肉の修復にはある程度の時間がかかるため、体の内側から自然な回復を促すことを重視し、内臓の働きを整えて免疫力や回復力を高めるように施術を行いました。

はじめに、仰向けの状態でお腹、横向きでは背中に「刺さない鍼」を用いて内臓の活動を促し、全身の血流を整える施術を行いました。

その後、肩や腕の筋肉と骨格を丁寧に調整し、血流の巡りを整えることで肩の動きが少しずつ出やすくなるように働きかけました。

1週間後に2回目の施術のため再来院。

2回目も同様の方針で施術を行い、特に「リンパ調整」を重点的に進めました。

週2回の施術とあわせて、ご自宅でのストレッチや生活ケアも取り入れていただいたことで、肩の痛みは徐々に落ち着いていきました。

今回の症例について

野球肩は、成長期の学生だけでなく、プロの選手にも起こることがある症状です。

とくに投球を繰り返す中での肩への負担は避けづらく、ケアが不十分なままだと不調につながることがあると言われています。

ただ、肩ばかりに目を向けた対処だけでは、結果的に肘や肩へさらなる負担がかかってしまうこともあります。

そのため、肩だけにとらわれず、全身のバランスを整える視点がとても大切になります。

投球フォームの見直しや、アイシングのタイミング、筋肉や関節の柔軟性を高めていく工夫など――。

いろんな角度からサポートすることで、体への負担を減らしながら、長く競技に向き合える状態をつくることが大切と考えています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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