30代女性 会社員 港区在住「ランナー膝/腸脛靭帯炎になり4年間お悩みだった方」症例

マラソン 女性 イラスト

患者

大島様 30代女性 学生 港区在住

来院日

平成27年12月上旬

症状と問診

健康維持のためにランニングを始めてから徐々に楽しくなってきて今はフルマラソンに定期的に参加するほど熱中している。

フルマラソンを走る数か月前から走り込みをしているが急に膝の外側に痛みが出てきて参加できなくなくの外野で整形外科に受診。

医師から「ランナー膝/腸脛靭帯炎」と診断を受けたが、痛み止めを飲みながら走り続けてきた。

フルマラソン中に痛みが強くなってきて終わってから1ヶ月間安静にしてきたが痛みが引かず整形外科に再度受診。

薬やリハビリを3ヶ月間行ってきても痛みは取れないまま。

このまま走れなくなるのが怖くなりインターネットで「たなか鍼灸院」を見つけ電話で予約して来院された。

既往歴

・捻挫

・肩こり

治療経過と施術内容

初診時、痛みがかなり強いためか足を少し引きずっている。

下肢全体の張りが強く硬結圧痛が顕著。

膝の曲げ伸ばし時に痛みが強く関節の固さと筋肉の柔軟性がないこともうかがえる。

以前から何回も捻挫をしたこともあることから全身の血行不良もあり体の回復と練習の疲労の回復が追い付いていない為に症状の改善が出来ていない状態と考えられる。

関節や靭帯、筋肉の修復には時間がかかるが、内臓の調整をし免疫力と自然治癒力を高めるように施術を行った。

はじめに、仰向けでお腹、横向きで背中に「刺さない鍼」で施術し内臓の活動を高め全身の血流改善を行った。

横臥位で当院オリジナルの「T&S療法」により下肢の筋肉と骨格を整え血流改善の調整を行った。

再度仰向けになり内臓の負担を取り除くために「リンパ調整法」を行った。

1週間後に2回目の施術を行うために来院。

2回目の施術は同様に行い、特に「リンパ調整」を強めに行った。

週に2回の施術を繰り返し4ヵ月後には膝の痛みはなくなった。

考察

ランナー膝/腸脛靭帯炎は下肢全体の張りを取り除くことも重要であるが、それだけでは完治は難しい。

どのスポーツ障害にも言えることだが「再発」をしない体づくりをしないといけない。

その為には体の健康管理。特に疲労の回復や自然治癒力を高めることを行わなければいづれ再発を繰り返し痛みがとれにくく難治化してしまうこともある。

対症療法ではなく根本治療をおこなうことで長期間悩んでいるランナー膝/腸脛靭帯炎を改善することができる。と改めて思わせてくれた症例であった。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)について詳しくはこちら

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