「大学の練習で野球肩になってしまい痛みが引かすにお悩みだった方」症例

野球肘 イラスト 男性

野球肩でお悩みの方

症状

大学の練習でピッチングを繰り返していたところ、約半年前から右肩に違和感を感じるようになりました。

はじめは練習後に軽い痛みを感じる程度で、翌朝には落ち着くため、そのまま練習を継続されていたそうです。

しかし、4ヵ月ほど前の練習をきっかけに肩の痛みが強まり、整形外科を受診。

「野球肩(インピンジメント症候群)」と診断され、2ヵ月間の安静とリハビリを行ってきたものの、痛みが完全に引かず悩まれていたとのことです。

野球肩以外でお悩みの症状

・腰痛

・肩こり

症状の経過と施術内容

肩や腰まわりの関節には痛みがあり、動きもかなり制限されている状態でした。

筋肉や関節、靱帯の癒着が見られたため、それぞれの組織の動きが戻るよう、可動域を広げるための調整も行っていきました。

こうした組織の回復には時間がかかることもあるため、身体の内側から自然な回復力を高めていくことを大切にしています。

今回は、内臓の働きを整えることを中心に、免疫力や回復力を引き出す施術を行いました。

施術では、仰向けでお腹、横向きで背中に「刺さない鍼」を用いて内臓の活動を整え、全身の巡りを促すように調整しました。

さらに肩から腕にかけての筋肉と骨格の調整も行い、血流がスムーズに流れるように整えていきました。

仕上げに、内臓への負担を軽減する目的で、全身の流れを整える調整も組み合わせています。

1週間後に再びご来院いただき、前回と同様の流れで施術を行いました。

このような施術を週2回のペースで継続しながら、ご自身でも運動やケアを意識していただいた結果、徐々に肩の動きが楽になり、痛みも気にならない状態へと落ち着いていきました

今回の症例について

野球による肩の痛み(いわゆる「野球肩」)では、肩や肘のケアが注目されがちですが、実は腹部のテーピングが非常に重要な役割を果たすことがあります。

腹部の安定を補助することで体幹の軸が整いやすくなり、その結果として肩や肘への負担が軽減されるため、より効率的なケアにつながる可能性があります。

こうしたテーピングは、痛みが続く期間(数週間〜数か月)においては、再発を防ぐためにも有効と考えられています。

また、野球肩に限らずスポーツ障害では、痛みが落ち着いた後にも筋肉や靭帯、関節の柔軟性や可動域が十分に戻っていないことで、再度の損傷につながるケースが少なくありません。

そのため、施術とあわせてご自宅でのセルフケアやコンディショニングの方法をしっかりとお伝えすることが、再発予防と競技の継続には欠かせないと考えています。

スポーツに真剣に取り組む方ほど、身体の状態を丁寧に見つめ直すことが大切です。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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