「首肩と腰の痛みで家事が出来なくてお悩みだった方」症例

肩こり 老女性 イラスト

肩こりでお悩みの方

症状

半年前、朝起きたときに突然、首や肩にズキズキとした痛みが出てきて驚かれたそうです。

その日のうちに整形外科を受診され、レントゲンを撮ったところ「骨と骨の間が狭くなっている」と説明を受けたものの、「それほど強い痛みが出るような異常は見られない」と伝えられたとのことでした。

病院では、痛み止めや血流に関係するお薬が処方され、遠赤外線によるケアも続けていたそうですが、つらさがなかなか軽くならないまま3ヶ月が経過しました。

その後、MRI検査も受けられましたが、はっきりとした原因は見つからなかったと伺っています。

痛みは次第に強くなり、家事をこなすのも難しくなってしまったため、ご主人にほとんどの家事をお願いするようになっていたそうです。

また、痛みの影響で眠りも浅くなり、不眠の状態が続いているとお話しくださいました。

「少しでも自分で家事をこなせるようになりたい」「せめて食事だけでも作ってあげたい」という思いから、ご相談いただきました。

肩こり以外でお悩みの症状

とくになし

症状の経過と施術内容

はじめてお越しいただいたときは、首や肩の痛みが強く、歩く際の振動すらつらく感じるような状態で、恐る恐る足を運ばれていました。

炎症による熱感や腫れなどは見られなかったものの、触れてみると首肩まわりが非常に冷たく、まるで氷のように冷えきっていたのが印象的でした。

ご本人はその冷えにまったく気づいておらず、「そんなに冷えていたんですね」と驚かれていました。

ズキズキとした痛みは時間帯によって強弱があり、とくに夕方になるにつれてつらさが増すことが多いとお話しくださいました。

初回の施術では、仰向けでお腹、横向きで背中に対して「刺さない鍼」を用い、内臓のはたらきを整えながら、全身の巡りを高めるアプローチを行いました。

横向きの姿勢では、お灸を使って首肩の冷えに重点的に働きかけていきました。

再び仰向けになり、首や肩の筋肉や骨格にやさしく働きかける施術を加え、全体のバランスを整えていきました。

3日後に2回目のご来院をいただいた際には、まだズキズキとした痛みは残っていたものの、「前回より楽で、久しぶりにぐっすり眠れた」と嬉しそうに話してくださいました。

その後も週に2回ほどのペースで施術を重ねていくうちに、薬を飲まずに眠れるようになり、つらさを感じることが少なくなってきたとお話しくださいました。

ご自身でも少しずつ動けるようになり、念願だった「夫に温かい食事を作ってあげたい」という思いも叶えられたようで、明るい表情が印象的でした。

今回の症例について

レントゲンやMRIで大きな異常が見つからなかったとしても、それだけで「症状の原因がない」とは言い切れないのだと、あらためて実感させられるケースでした。

実際に、手で触れてみて「温かい」「冷たい」といった感覚から、体の内側で起きている変化や負担が読み取れることも少なくありません。

今回のケースでも、冷えの強さや時間帯による変動など、視覚的な検査だけでは見えにくい情報が、施術のヒントになっていきました。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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