「10年以上喘息でお悩みだった方」症例

喘息でお悩みの方

症状

初めてお越しいただいた際には、咳や胸の痛みがあり、呼吸がゼェゼェするようなつらさを感じているとのことでした。

アレルギーの影響を受けやすい体質もあるそうで、吸入薬を使った時は非常に楽だが、少しずつ席が出てしまう機会が増えたりなかなか落ち着かない日があるとのことでした。

背中全体に張りがあり、筋肉の硬さや押さえたときの痛みも感じられました。

肩まわりから首にかけての動きがとても狭く、肩が前に巻いているような姿勢になっていました。

呼吸のしづらさもあり、こうした姿勢の崩れがさらに体に影響しているのではないかとご本人も感じているようでした。

喘息以外でお悩みの症状

・肩こり、首のコリ

・アトピー性皮膚炎

症状の経過と施術内容

背中に張りがあり、首から肩、腕にかけても強いこわばりが感じられ、押さえると痛みを訴える部位もみられました。

首や肩の関節の動きがかなり狭くなっており、肩が前に巻いているような姿勢も見られました。

姿勢の崩れや呼吸の浅さなども気になるとのことで、体全体の状態を整えることを意識して施術を進めました。

初回は仰向けでお腹に、横向きでは背中に対して「刺さない鍼」を使って施術を行い、内臓のはたらきを整えながら巡りを促すことを目的としました。

さらに、首や肩の筋肉と骨格にアプローチし、呼吸しやすい状態を意識した施術を行いました。

1週間後に2回目の施術のため来院され、その後は週に1回のペースで継続されました。

ご自宅でのセルフケアや簡単な運動もあわせて取り入れながら、体調を整えていく時間を一緒に積み重ねていきました。

続けていく中で、「咳き込みや発作のような症状が出ない日が増えてきたように感じる」とお話しされていました。

今回の症例について

呼吸がしづらいときには、首が前に傾き、巻き肩や猫背のような姿勢になる方もいらっしゃいます。

こうした姿勢は、呼吸を少しでも楽にしようとする体の自然な反応のひとつと考えられています。

そのため、姿勢を無理に正そうと骨格のバランスを急激に変えてしまうと、かえって呼吸がしづらく感じることがあるため注意が必要です。

呼吸器まわりの緊張や不調をやわらげていくには、まずは内側のバランスを整えたうえで、
呼吸がしやすい状態を意識しながら、ゆっくりと体のバランスを整えていくことが大切だと感じています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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