「胸郭出口症候群による首肩の痛みと腕の筋力低下でお悩みだった方」症例

女性腕 症状

胸郭出口症候群でお悩みの方

症状

首や肩まわりの筋肉が強くこわばり、腕にはしびれや冷えを感じる状態が続いていました。

関節の動きもかなり制限されており、日常生活でも不便を感じる場面が増えていたとのことです。

病院で「胸郭出口症候群」と診断されてからは、病院や治療院でさまざまなケアを受けてこられたそうですが、思うような変化が感じられず、不安な日々が続いていたとお話くださいました。

しびれが強くなり、夜間も違和感で眠れないことが増えてきたため、新たな選択肢として鍼灸を考え、ご相談いただきました。

胸郭出口症候群以外でお悩みの症状

・肩こり

・片頭痛

・アトピー性皮膚炎

症状の経過と施術内容

来られた当初は、肩甲骨まわりに強いコリや圧痛があり、首や肩の筋肉の緊張もかなり目立っていました。

腕の可動域も狭く、ビリビリとしたしびれを感じておられ、肩から腕にかけて重さや動かしにくさを強く意識されていたようです。

特に、腕を上げ続けるのが難しく、短時間でもつらさが出てしまう状況でした。

そこで、まずは仰向けでお腹まわり、横向きで背中に「刺さない鍼」によるアプローチを行い、内臓のバランスと全身のめぐりに配慮した施術を行いました。

続いて、横向きの姿勢のまま、首や肩の筋肉や骨格のバランスを整えるような手技を加えました。

その後も週に1回のペースで施術を続けるなかで、「少しずつ肩の重さがやわらいできた」「以前より腕が動かしやすくなった気がする」といった声をいただくようになりました。

今回の症例について

一見すると関係がなさそうに思われる「アトピー性皮膚炎」ですが、実は肝や消化器系の働きと関係が深く、首や肩の筋肉の緊張と結びつくことがあります。

首肩まわりの筋肉が防御的にこわばることで、胸まわりのバランスが乱れ、胸郭のあたりに負担がかかりやすくなるケースもあるようです。

今回のケースでも、皮膚の不調と首肩まわりのこわばりが重なっていたため、どちらにも配慮した施術方針をご提案しました。

内臓のはたらきを整えるようなケアを重ねていくなかで、「肌のかゆみが和らいできた」「肩の重だるさが前より気にならなくなった」などの変化を感じていただけるようになりました。

表面的なつらさだけに注目するのではなく、全身のバランスや体質の背景にも目を向けていくことで、新たなヒントが見つかることもあります。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

胸郭出口症候群について詳しくはこちら

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