「慢性的な肩こりや頭痛にお悩みだった方」症例

肩こりでお悩みの方

症状

8年前に就職してから、長時間のパソコン作業や残業の影響もあり、肩こりを感じるようになったそうです。

5年ほど経ち、後輩の指導や責任ある仕事を任されるようになってからは、頭痛や手のしびれも出はじめたとのことでした。

肩のつらさや頭痛、手のしびれが強くなってきたため、病院で検査を受けたところ「レントゲンやMRIには特に異常はない」と伝えられ、「ストレスが関係しているのでは」と説明されたそうです。

痛み止めの処方やマッサージを勧められ、週に1回ほど通ってみたものの、そのときは少し楽になっても、翌日にはまた戻ってしまうような感覚が続いていたとお話しくださいました。

次第に仕事にも影響が出はじめ、以前は休日にショッピングに出かけるのが楽しみだったのが、自宅で過ごすことが増えてきたとのことでした。

肩こり以外でお悩みの症状

・ストレートネック

・足の冷え・末端冷え性

・10年程前から便秘

・食欲不振

・吐き気

症状の経過と施術内容

はじめてお越しいただいたときは、前頭部にズキズキと脈打つような頭痛があり、肩から首にかけては強いこわばりと圧痛がありました。

首を傾けたり、天井を見るような動きも難しいほど、首の可動域が狭くなっていました。

また、両手にしびれがあり、左右でわずかに握力の差を感じるような状態で、職場でコップを落としてしまったことに心当たりができたとお話しくださいました。

初回の施術では、仰向けの状態でお腹、横向きで背中に対して「刺さない鍼」を用い、内臓の働きを整えながら、体全体の巡りを促していきました。

再び仰向けになり、首や肩まわりの筋肉のバランスを整えるように働きかけ、首まわりの巡りや神経への負担に配慮した調整を行いました。

施術後には、首の可動域が広がり、天井を見上げたり、首をかしげたりといった動作がしやすくなったと感じていただけたようです。

4日後に2回目の施術を行った際には、症状の強さがやわらぎ、手のしびれも少しずつ引いてきたように感じると安心されたご様子でした。

その後は、体の変化にあわせて施術の間隔を週に1回、10日に1回と調整しながら経過を見ていきました。

回を重ねるごとに肩や手のつらさも落ち着いていき、薬に頼る場面も減っていったようです。

仕事にも少しずつ集中できるようになり、以前のように休日にショッピングへ出かけることもできるようになってきたと明るくお話しくださいました。

今回の症例について

8月という暑い時期にもかかわらず、足の冷えを感じておられたことに加え、食欲不振や便秘などの消化器まわりの不調も見られました。

そうした状態から、体の内側の働きがやや低下し、全身にめぐる血の巡りが滞りやすくなっていた可能性があると感じました。

その影響が、首や肩の筋肉のこわばりにもつながり、痛みやしびれといった不調として現れていたのかもしれません。

初期には比較的短い間隔で施術を重ねることで、早い段階から体の変化を実感いただけたようです。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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