「ランナー膝/腸脛靭帯炎になり4年間お悩みだった方」症例

マラソン 女性 イラスト

ランナー膝でお悩みの方

症状

健康維持のためにランニングを始めてから徐々に楽しさを感じるようになり、今ではフルマラソンにも定期的に参加されているとのことです。

フルマラソンに向けた練習を重ねる中、数か月前から走行時に右膝の外側に違和感が出るようになり、整形外科でご相談されたところ「ランナー膝(腸脛靱帯炎)の可能性がある」と言われたそうです。

その後もフルマラソンに出場されたのですが、大会中に痛みが強まり、終了後は約1か月間安静にされていたとのことです。

再度整形外科を受診し、薬の服用やリハビリも続けてこられたそうですが、膝の痛みに大きな変化は感じられず、今後も走ることが難しくなるのではという不安から、当院へご相談いただきました。

ランナー膝以外でお悩みの症状

・捻挫

・肩こり

症状の経過と施術内容

痛みが強いためか、来院時には足を少し引きずる様子が見られました。

下肢全体の張りが強く、触れると硬結と圧痛が顕著に感じられます。

膝の曲げ伸ばし時には特に痛みが強く、関節の硬さや筋肉の柔軟性の低下がうかがえました。

また、以前から何度か足首の捻挫をされていることもあり、全身の血行不良がみられ、日々の疲労や練習の負担が回復しきれない状態が続いていたことが、痛みの長期化に影響していた可能性があります。

関節や靭帯、筋肉の修復にはある程度の時間が必要になるため、まずは内臓の調整を中心に、免疫力と自然な回復力を高めることを目的とした施術を行いました。

初回は、仰向けの姿勢で腹部、横向きで背部に対して刺さない鍼を用いた施術を行い、内臓の活動と全身の血流を促す調整を行いました。

その後、下肢の筋肉と骨格のバランスを整え、血流の循環を高めるようにアプローチし、再度仰向けで体の巡りを整える施術を加えました。

1週間後に2回目の施術を行うため再来院され、2回目は初回と同様の流れで施術を行いながら、体の状態に合わせて調整の強さを調節しました。

少しずつ膝の痛みを感じることはなくなったとお話しされていました。

今回の症例について

ランナー膝(腸脛靭帯炎)に対しては、下肢全体の張りを取り除くだけでなく、再発予防に向けた全身の調整も大切なポイントになります。

どのようなスポーツ障害でも共通して言えることですが、再発しにくい身体づくりを目指すことが重要です。

そのためには、日頃の健康管理、特に疲労の回復や自然な回復力を高めることを意識することが求められます。

一時的な対処ではなく、体の状態を整えていく中で、痛みの出にくいコンディションづくりにつながっていくと考えています。

今回のケースでも、長期的に身体と向き合っていくことの大切さを改めて実感しました。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)について詳しくはこちら

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