「5年間不妊症でお悩みだった方」症例

不妊症 イラスト 妊婦

不妊症でお悩みの方

症状

以前から子宮内膜症と診断され、不妊治療を開始して5年ほど経つ方です。

これまでタイミング法を続けてこられましたが、2年ほど経ってから人工授精も試されていました。

繰り返しの採卵や処置を経験されるなかで、「このままでは授かれないかもしれない」という不安が徐々に強くなってきたそうです。

生理痛が強く、末端の冷えも感じておられ、常に体が重だるいような感覚があるとのことでした。

お仕事も夜遅くまで残業が続き、生活リズムの乱れから疲れが取れにくいと感じていたそうです。

そんな折に、何か新しい方法を探していたなかで鍼灸という選択肢を知り、ご相談いただきました。

不妊症以外でお悩みの症状

・生理痛

・子宮内膜症

症状の経過と施術内容

お腹全体に張りがあり、特に下腹部にかけて強い硬さがみられました。

軽く押さえただけでも痛みを感じやすく、しこりのように緊張している部分もありました。

生理時の痛みが強く、日常生活にも影響が出ることがあり、お仕事中に辛さを感じる場面も多かったそうです。

また、手足や足先の冷えも強く、体全体の巡りが滞っている印象を受けました。

初回は、お腹まわりの緊張をゆるめることを中心に、内臓のバランスを整えていくような施術をご提案しました。

その後も定期的に同様のアプローチを重ねるなかで、お腹のやわらかさや冷えの軽減を実感されるようになり、妊娠のご報告をいただきました。

今回の症例について

初回にお腹を確認した際、子宮まわりだけでなく、内臓全体の巡りがやや滞っているように感じられました。

血流の偏りや緊張があることで、子宮まわりにも十分な巡りが届きにくい状態だったのかもしれません。

実際には器質的な異常が見つかることもありますが、鍼灸では、そうした部分に加えて「お腹のわずかな固さ」や「冷え」といった体からのサインにも着目します。

全体のバランスを整えることで、巡りのサポートにつながることがあり、結果的に良い方向に進んでいくことも少なくありません。

今回は、子宮内膜症や生理痛に関する不調もあわせてケアしていくなかで、妊娠のご報告をいただく形となりました。

「原因が分からない」と言われることもある不妊のお悩みに対して、こうした体からの小さなメッセージを丁寧に受け取っていくことが大切だと、あらためて感じています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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