「1年前からジャンパー膝/膝蓋腱炎でお悩みだった方」症例

バレーボール女性 アタック イラスト

ジャンパー膝でお悩みの方

症状

週に3日、ママさんバレーの練習を続けている方からのご相談でした。

ある時から膝の前側に痛みを感じるようになり、近くの整骨院で電気や手技による施術を受けながら様子を見ていたそうです。

練習後の痛みが徐々に強くなってきたため、整形外科を受診されたところ、膝の腱まわりに炎症の可能性があると伝えられたとのことでした。

その後も整骨院での施術や鍼などを受けながら経過を見ていたそうですが、ご本人としては「ほかにもできることがあるのでは」と感じられたとのことです。

ジャンパー膝以外でお悩みの症状

・ストレートネック

・肩こり

症状の経過と施術内容

膝に熱っぽさがあり、同時に手や足の先が冷えている状態がみられました。
下肢全体に張りがあり、筋肉のこわばりや押さえたときの痛みも確認されました。

ご本人に強い自覚はないものの、お腹の冷えを感じやすい傾向もあり、全身の巡りがうまく整っていない印象がありました。

練習による疲労と体の回復が追いついていないことで、不調が長引いている可能性もあると考えられました。

関節や筋肉まわりの違和感には時間をかけて整えていく必要があるため、まずは体の内側から巡りを整える施術を行いました。

初回は仰向けでお腹に、横向きでは背中に対して「刺さない鍼」を使って施術を行い、内臓まわりの働きを整えながら全身の巡りを促すよう意識しました。

さらに、下肢の筋肉や骨格にやさしくアプローチし、足まわりの緊張がやわらぐようにサポートしました。

1週間後に2回目の施術に来院され、同様の流れで施術を行い、体調にあわせて内容を調整しました。

週に2回のペースで施術を継続し、ご自宅でのケアも一緒に取り入れていくなかで、
「膝の痛みを気にせず練習できる日が増えてきた」といったお話があり、ご本人も少しずつ変化を感じられている様子でした。

今回の症例について

反復的な練習が続く中で、膝まわりに痛みを感じやすくなるケースは少なくありません。
特に膝の前側に負担がかかるスポーツでは、運動後のケアがとても重要になります。

痛みを感じたときは無理をせず、落ち着いているタイミングには軽めの運動から再開し、再び症状が出ないか様子を見ながら調整していくことが大切です。

部活動やスポーツに励んでいる方の中には、「練習を休みたくない」「休めない」といった思いから、つらさを我慢して続けてしまい、結果的に症状が長引いてしまうこともあります。

筋肉や靱帯、腱の負担が続いた場合には、回復のペースがゆっくりになることもあり、体の巡りやバランスが整っていないと、なかなか変化を感じづらい方もいらっしゃいます。

そのため、体の状態を内側から整え、日常のケアと組み合わせながら、無理のないペースで回復を目指していくことが大切だと感じています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)について詳しくはこちら

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