「胸郭出口症候群による痺れと痛みでお悩みだった方」症例

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胸郭出口症候群でお悩みの方

症状

3年前に病院で「胸郭出口症候群」と診断を受け、それ以来、腕を上げているのが難しく、肩甲骨まわりに痛みやしびれを感じることが続いていたそうです。

筋力の低下も指摘され、リハビリにも取り組まれていましたが、ご本人としてはなかなか症状の変化を感じられず、不安な日々が続いていたとのことでした。

ビリビリとしたしびれの感覚が徐々に強くなり、特にお仕事でパソコンを使う時間が長いため、日常生活にも支障を感じるようになったそうです。

胸郭出口症候群以外でお悩みの症状

・肩こり

・首の痛み

・子宮筋腫

・片頭痛

症状の経過と施術内容

お越しいただいた際は、肩甲骨まわりに強い張りと痛みがあり、特に腕を上げようとするとしびれを感じ、長く挙げていられない状態でした。

筋力にも左右差があり、動かしづらさや不安感が続いていたとのことです。

これまで病院でのリハビリにも取り組まれていましたが、ご本人としてはあまり変化を感じられず、日常生活に支障を感じる場面もあったそうです。

施術では、まず仰向けの状態でお腹まわり、横向きで背中に「刺さない鍼」によるアプローチを行い、内臓のバランスや体のめぐりに配慮したケアを行いました。

次に、横向きの姿勢のまま、首や肩の筋肉や骨格のバランスを整える施術を加え、動きやすい状態を目指しました。

その後も週に1回のペースで施術を継続するなかで、「肩の重だるさが減ってきた」「腕が少しずつ上げやすくなった」といったお声をいただくようになりました。

今回の症例について

胸郭出口症候群は、首や肩、腕にかけてしびれや重だるさを感じる症状が現れることがあります。

この症状は頚肩腕症候群とも似た傾向があり、東洋医学の視点では、内臓の負担や子宮まわりの緊張が関係し、体を守ろうとする反応として首肩まわりの筋肉がこわばるケースもあります。

その結果として、周囲の巡りが滞りやすくなることで、しびれや痛みが現れることもあります。

今回のケースでは、筋腫による影響と見られる内臓の緊張にも配慮しながら、全身のバランスを整える施術を重ねるなかで、症状についても「やわらいできたように感じる」といったお声をいただきました。

痛みや不調が上半身に現れていても、全身のつながりを見ながらアプローチすることで、新たな視点が得られることがあります。

特に、体質や内臓の働き、生活リズムなど複数の要素が関係している場合には、一人ひとりに合わせた丁寧な見立てが大切だと改めて感じています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

胸郭出口症候群について詳しくはこちら

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