「坐骨神経による腰痛でお悩みだった方」症例

腰痛 イラスト

坐骨神経痛でお悩みの方

症状

5年前の出産後から、腰の重だるさが気になるようになり、マッサージなどに通いながら日々の生活をなんとか乗り切ってこられたそうです。

立ち仕事が多いこともあり、最近では腰の痛みが強まることも増えてきたため、一度病院を受診されたとのことでした。

そこで「坐骨神経痛による腰痛」と診断を受け、マッサージに加えて牽引や温熱などのケアにも取り組まれていたそうですが、ご本人としてはなかなか変化を感じにくかったようです。

その後、整骨院でも電気治療やテーピングなどの施術を受けてきたものの、施術直後は少し楽に感じられても、時間が経つとまた元に戻ってしまう感覚があり、不安が強まっていたそうです。

坐骨神経痛以外でお悩みの症状

・腰痛

・坐骨神経痛

・頭痛

・子宮筋腫

症状の経過と施術内容

来られた際には、腰の痛みが強く、腰に手を当てながらゆっくりと歩かれているのが印象的でした。

腰まわりの筋肉は全体的にかたく張りつめたような感覚があり、筋肉だけでなく皮膚にも緊張がみられました。

触れてみると、皮膚の温度がかなり低く冷えている印象がありましたが、ご本人はあまり自覚がないとのことでした。

まず、仰向けでお腹、横向きで背中に「刺さない鍼」を使って、内臓のバランスや体の巡りに配慮しながら施術を進めました。

その後、横向きの姿勢のまま、腰まわりの筋肉と骨格のバランスを整えるケアを加えていきました。

1回目の施術後には「腰が少し軽くなったような気がする」「動きが楽に感じた」といったご感想をいただきました。

その後も週に1回のペースで施術を続けるなかで、「腰の重さがあまり気にならなくなってきた」といったお声をいただくようになりました。

今回の症例について

今回のケースでは、「坐骨神経痛」と診断されていたものの、足の痛みが出ていなかったことは、ご本人にとっても一つ安心材料となっていたようです。

腰の皮膚温を丁寧に確認するというのは、意外と見落とされがちですが、実は体の状態を見極めるうえでとても重要な要素のひとつです。

特に、患者さんご自身が冷えに気づいているかどうか、その感覚の有無は、施術方針を考える上で大きな手がかりになることもあります。

ただ「冷えているから温める」といった対応では、根本の状態を整えるには不十分なこともあり、体全体のバランスを見ながら施術を進めていくことの大切さをあらためて感じました。

見えている症状が必ずしも原因とは限らず、症状の奥にある体質や状態に目を向けることで、施術の方向性がより明確になると実感したケースでした。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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