「長年のアトピー性皮膚炎による痒みでお悩みだった方」症例

アトピー性皮膚炎 イラスト 男性

アトピー性皮膚炎でお悩みの方

症状

幼いころからアトピー性皮膚炎と診断され、ステロイド外用薬などで対応してきたものの、かゆみや乾燥肌に長く悩まれていたそうです。

眠っている間に無意識にかいてしまい、肌から浸出液が出たり、出血してしまうこともあったといいます。
現在も乾燥が強く、皮膚が粉を吹いたように白くなってしまうことが続いていました。

皮膚科ではステロイドや抗ヒスタミン薬の処方、生活指導(肌を清潔に保つ、飲酒や喫煙を控えるなど)を受けて実践されていたものの、実感できる変化がなく困っていたそうです。

「どうにかして良くなりたい」と思われて、ご相談いただきました。

アトピー性皮膚炎以外でお悩みの症状

・花粉症

・鼻炎

・冷え性

・頭痛

・肩こり

・便秘

症状の経過と施術内容

初回来院時は、当日の朝にかなり掻きむしってしまったとのことで、腕や肘関節、膝裏などに赤みや滲出液、ひっかき傷が見られました。

皮膚は乾燥が強く、ザラザラと粉をふくような状態で、かゆみは全身に広がっており、特に関節周囲の傷が目立っていました。

東洋医学の視点では、アトピー性皮膚炎は「体の冷え」や「内臓の働きの低下」などが関与するケースもあると考えられています。

そこで、まずはお腹と背中に「刺さない鍼」による施術を行い、内臓のはたらきを整えながら全身の巡りをサポートしました。

施術を重ねる中で、かゆみはあるものの以前のように掻きむしってしまうことは減り、皮膚に傷ができにくくなったとお話しいただけるようになりました。

また、乾燥肌の状態も落ち着いてきた時期には、疲労や食生活の乱れによって一時的に症状が出ることはあったものの、ご本人いわく「以前より肌の調子が安定してきた」とのことでした。

症状の経過にあわせて施術の間隔を調整しながら続けた結果、肌の赤みや湿疹は見られなくなり、以前より快適に過ごせる日が増えてきたようです。

今回の症例について

今回のアトピー性皮膚炎の症状は、体の冷えが蓄積していたことに加え、日々の疲労や食生活の乱れによって、体のめぐりや内臓の働きが不安定になっていたことも一因と考えられました。

その影響で肌の状態が整いにくく、かゆみや炎症が繰り返し現れてしまっていたようです。

便通の乱れや冷えなど、他の不調もみられたため、東洋医学の視点から消化器系の働きを整え、肌を守る力(バリア機能)をサポートする施術を行っていきました。

施術を重ねる中で、「以前のように掻いても大きな傷にはなりにくくなった」とのお声をいただくようになり、症状が落ち着きはじめた様子が伺えました。

アトピー性皮膚炎は比較的長い経過をたどることもありますが、この方の場合は定期的に来院いただけたことで、身体の状態に合わせた対応がしやすく、施術のリズムも整いやすかったケースです。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

アトピー性皮膚炎について詳しくはこちら

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