「10年前から腰痛でお悩みだった方」症例 

腰痛 イラスト

腰痛でお悩みの方

症状

10年前から腰の痛みで悩んでいた。きっかけは当時朝起きた時に起こった「ぎっくり腰」ではないか。

それから痛みが落ち着いて痛んでの繰り返しで年に3回はギックリ腰になってしまう。

あまりにも痛みが続くため病院でレントゲン検査をしたところ「腰椎椎間板ヘルニア」と言われた。

腰の牽引と湿布、痛み止めをもらって何とか今まで騙し騙し来たが薬を飲んでも痛みが取れなくなってきたため「これはマズイ」と思い、ご相談いただきました。

腰痛以外でお悩みの症状

・腰椎椎間板ヘルニア

・逆流性食道炎

・喘息(発作はない)

・蕁麻疹(時々発症する)

症状の経過と施術内容

はじめてお越しいただいた際は、腰の痛みが強く、背筋を伸ばすことができず、前かがみの姿勢で来られました。

腰の筋肉には強い張りがあり、軽く触れるだけでも強い圧痛がありました。

加えて、下肢には響くような感覚や、しびれに近い違和感も感じていたそうです。

このような状態のなかで、痛み止めを服用されていたことからも、日常生活でのご負担が続いていたことが想像されました。

触れていくと皮膚の温度はかなり低く、ひんやりとした印象がありましたが、ご本人は「冷えは感じないが、体が火照るような感覚がある」と話されていました。

初回の施術では、まず仰向けでお腹、横向きで背中に対して「刺さない鍼」を用い、内側の働きを高めることで、体全体の巡りを整えるように進めました。

続いて横向きの姿勢で、腰まわりの筋肉や骨格のバランスに働きかける施術を行い、さらに仰向けの状態で、体の冷えに対して配慮した調整を加えました。

その1週間後に再度ご来院いただき、2回目の施術を行いました。

1回目のあとには、「体が軽く感じ、痛みもかなり楽だった」とのことでしたが、数日たつと再び腰に痛みが出はじめ、冷えを感じるようになったそうです。

2回目も同様の内容で進め、体の巡りを整える調整を重点的に行いました。

その後は週に1回のペースで施術を継続し、日常のなかでも体をまっすぐ保てるようになってきたとお声をいただきました。

今回の症例について

「腰椎椎間板ヘルニア」と説明を受けていたものの、強い足のしびれや神経痛のような症状は見られず、腰の痛みが主に強く出ていました。

お話を伺いながら体の状態を確認していく中で、腰だけでなく、冷えや全身の巡りの低下も関係している可能性があると感じました。

特に、下肢の巡りが滞ることで全身の血の巡りにも影響が出て、冷えを招き、結果的に腰の筋肉が張りやすくなり、痛みとして現れていたのかもしれません。

今回のケースでは、体の冷えに着目した施術を重ねていく中で、腰のつらさが少しずつやわらいできたとお話しいただいています。

痛みのある場所だけに焦点を当てるのではなく、体全体の状態を整えていくことが、大切だったと感じさせられる一例でした。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

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