肩こり


肩こりとは
肩こりは、多くの方が経験する身近な症状の一つです。
首や肩まわりの筋肉が緊張し続けることで、重だるさや張り・痛みなどが現れます。
肩こりに関わる筋肉には、首から肩・背中に広く付着する僧帽筋(そうぼうきん)、首から肩甲骨を引き上げる肩甲挙筋(けんこうきょきん)、肩甲骨を背骨へ引き寄せる菱形筋(りょうけいきん)、首を支える頭板状筋(とうばんじょうきん)・頸板状筋(けいばんじょうきん)、さらに深部で頸椎を安定させる半棘筋(はんきょくきん)や多裂筋(たれつきん)などがあります。
また、肩甲骨の安定には前鋸筋(ぜんきょきん)や肩甲下筋(けんこうかきん)、肩関節を支える棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょくかきん)・小円筋(しょうえんきん)なども関わっています。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、猫背などの姿勢の乱れ、運動不足、精神的な緊張などが続くと、これらの筋肉へ持続的な負担がかかり、その結果筋肉が緊張した状態となり、首や肩の重だるさだけでなく肩甲骨周囲の張りや動かしにくさや頭痛・目の疲れにもつながります。
東洋医学で最も重要な氣・血・津液
これら3つが十分にあり、滞りなく巡っている状態が健康であると考えられています。
東洋医学では、さまざまな病名・症状・不調は、氣・血・津液の不足・滞り・偏りによって生じるものと捉えます。
膀胱(ぼうこう)
膀胱は州都(しゅうと)の官と呼ばれ、腎の働きによって送られた水分を貯え、不要なものを尿として排泄する役割を担っています。
膀胱の働きが低下すると水分代謝が乱れ、頭部から首・背中・腰・足へと巡る膀胱経にも影響が現れます。
その結果、首や肩のこわばり、後頭部の重だるさ、肩甲骨周囲の張りなどの症状が現れます。
州都(しゅうと)の官
肝(かん)
肝は将軍(しょうぐん)の官と呼ばれ、蔵血(ぞうけつ)によって血を蓄え、疏泄(そせつ)によって氣の流れを調整する働きを担っています。
肝の働きが低下すると氣血の巡りが滞り、筋肉や腱へ十分な栄養が届きにくくなります。
その結果、首や肩の筋肉が緊張しやすくなり、肩こりや首の動かしづらさ、肩から背中にかけての張りなどの症状が現れます。
将軍(しょうぐん)の官
蔵血(ぞうけつ)
疏泄(そせつ)
瘀血(おけつ)
開竅於目(かいきょうおもく)
大腸(だいちょう)
大腸は糟粕(そうはく)の伝化(でんか)・伝導(でんどう)の官と呼ばれ、不要となった水分や老廃物を便として排泄し、体内の水分代謝を調整する役割を担っています。
大腸の働きが低下すると老廃物や余分な水分が体内に停滞し、氣血や津液の巡りにも影響を与えます。
その影響は首から肩、腕を通る大腸経にも及びます。
その結果、肩の前側から首にかけての張りや痛み、肩を動かした時の違和感などの症状が現れます。
糟粕(そうはく)
伝化(でんか)
伝導(でんどう)の官
三焦(さんしょう)
三焦は決瀆(けっとう)の官と呼ばれ、上焦(じょうしょう)・中焦(ちゅうしょう)・下焦(げしょう)に分けられ、全身の臓腑をつなぎ、原気を通行させ、津液を運行する働きを担っています。
三焦の働きが低下すると氣・血・津液の巡りが滞り、肩の外側から首、耳の周囲を通る三焦経にも影響が現れます。
その結果、肩の外側の張りや首の動かしづらさ、肩こりに伴う頭痛や首筋の違和感などの症状が現れます。
決瀆(けっとく)の官
原氣(げんき)
上焦(じょうしょう)
中焦(ちゅうしょう)
下焦(げしょう)
『肩こり』に対する施術
使用する経穴は、脈診・腹診をおこない症状を確認しながら、お一人おひとり毎回選択しています。
上記は代表的な経穴の一例です。
医療機関の受診について
当院では、安全に施術を受けていただくため、現在の症状やこれまでの経過について詳しくお伺いしております。
すでに医療機関(病院・クリニックなど)を受診されている場合は、診断名や検査内容、結果などを可能な範囲でお知らせください。
また、症状や経過をお伺いしたうえで、必要と判断した場合には、医療機関での診察や検査をお願いすることがあります。
これは、重大な病気の早期発見・早期治療を大切に考えているためです。
とくに、頭痛・めまい・内臓の違和感・しびれ・出血などの症状がある場合には、医療機関での診察や検査を優先していただくことがあります。
🔹 医師の診断や検査結果は、安全に施術を行うための大切な情報となります。
🔹 検査結果によっては、当院での施術よりも医療機関での治療を優先した方がよい場合もあります。
🔹 患者様のお身体の状態に合わせて、安全を第一に施術方針をご提案いたします。
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