五十肩とは
肩の痛みとともに、腕を上げる・後ろに回すといった動作が難しくなってくると、日常生活のささいな動きが少しずつ負担になってきます。
着替えや洗髪、荷物を持つなど、無意識に行っていた行動のひとつひとつが「つらい」「思うようにできない」と感じられるようになり、日常の快適さが少しずつ損なわれていきます。
このような状態は、医学的には「肩関節周囲炎」、一般的には「五十肩」と呼ばれるもので、特に40〜60代以降に多くみられる傾向がありますが、最近は30代の方でもこのような症状が見られる場合もあります。
東洋医学で最も重要な氣・血・津液
これら3つが十分にあり、滞りなく巡っている状態が健康であると考えられています。
東洋医学では、さまざまな病名・症状・不調は、氣・血・津液の不足・滞り・偏りによって生じるものと捉えます。
大腸(だいちょう)
腸は糟粕(そうはく)の伝化(でんか)・伝導(でんどう)の官と呼ばれ、不要となった水分や老廃物を便として排泄し、体内の水分代謝を調整する役割を担っています。
大腸の働きが低下すると老廃物や余分な水分が体内に停滞し、氣血や津液の巡りにも影響を与えます。
その影響は肩から腕を通る大腸経にも及びます。
その結果、肩の前側の痛みや腕を上げにくい、服を着替えにくいなどの症状が現れます。
糟粕(そうはく)
飲食物から栄養が吸収された後に残る不要なもの
伝化(でんか)
不要なものを便へと変化させ貯えないこと
伝導(でんどう)の官
大腸の別名で、飲食物を消化吸収し、体外に排泄すること
小腸(しょうちょう)
小腸は受盛(じゅせい)の官と呼ばれ、胃で消化された飲食物を受け取り、必要な栄養を吸収するとともに、泌別清濁(ひべつせいだく)によって必要なものと不要なものを分ける働きを担っています。
小腸の働きが低下すると氣血や津液を十分につくることができず、肩甲骨から肩後面、腕を通る小腸経にも影響が現れます。
その結果、肩の後ろ側の痛みや肩甲骨周囲の張り、腕を後ろへ回しづらいなどの症状が現れます。
受盛(じゅせい)の官
小腸の別名で、胃から送られた飲食物を受け取り、消化・吸収する役割
泌別清濁(ひべつせいだく)
必要な栄養や水分と不要なものを分ける働き(不要な固形物[糟粕]は大腸へ、余分な水分は腎・膀胱へ送られる)
三焦(さんしょう)
三焦は決瀆(けっとう)の官と呼ばれ、上焦(じょうしょう)・中焦(ちゅうしょう)・下焦(げしょう)に分けられ、全身の臓腑をつなぎ、原気を通行させ、津液を運行する働きを担っています。
三焦の働きが低下すると氣・血・津液の巡りが滞り、肩の外側から腕を通る三焦経にも影響が現れます。
その結果、肩を横から上げにくい、肩の外側の痛み、夜間に痛みが強くなるなどの症状が現れます。
決瀆(けっとく)の官
三焦の別名で、原氣を全身へ巡らせ、津液の流れを調整する役割
原氣(げんき)
氣の根本で生命活動の原動力となる基本的な氣
上焦(じょうしょう)
主に心・肺の働きを助け、氣や津液を全身へ巡らせる部分
中焦(ちゅうしょう)
主に脾・胃の働きを助け、飲食物の消化・吸収を担う部分
下焦(げしょう)
主に腎・膀胱・大腸・小腸の働きを助け、水分や不要なものの排泄を担う部分
肺(はい)
肺は相傅(そうふ)の官と呼ばれ、主気(しゅき)・宣発(せんぱつ)・粛降(しゅくこう)・通調水道(つうちょうすいどう)の働きがあり、全身へ氣や津液を巡らせる役割を担っています。
肺の働きが低下すると氣や津液の巡りが滞り、肩の前面から腕の内側を通る肺経にも影響が現れます。その結果、肩の前側の痛みや肩の動かしづらさ、腕を前へ上げる動作がしづらいなどの症状が現れます。
相傅(そうふ)の官
肺の別名で、全身の氣を巡らせ、生命活動を補佐する役割
宣発(せんぱつ)
発散の意味を持ち、濁氣や水液・水穀の精微・衛気を体表(皮毛)や気道へ散布し、濁氣を呼吸で排出する働き
水穀の精微(すいこくのせいび)
消化によって得られた栄養やエネルギーのもと
衛気(えき)
体表を巡る氣のことで、外邪の侵入を防ぐ防衛の役割
粛降(しゅくこう)
氣や津液を下へ巡らせ、肺と気道を清らかに保つ働き
通調水道(つうちょうすいどう)
全身の水分代謝をスムーズに調整する働き
『四十肩/五十肩』に対する施術
写真は左右にスライドできます
刺さない鍼のご紹介
写真右側のステンレス製の刺さない鍼と、左側のローラーのように回転する刺さない鍼を使用します
脈診
脈をみることで氣血水の状態や五臓六腑のどこに負担が生じているのか確認します
腹診
お腹をみて圧痛や硬結のある部位を探して五臓の状態を把握し、どの経穴に施術をするのかを決めていきます
刺さない鍼施術
お腹と背中に接触鍼をおこない、全身にある経穴を選択し氣血水と五臓六腑の巡りを整えていきます
お灸の施術
身体の冷えだけでなく、経絡経穴の疎通を促し五臓六腑のバランスを整えます
使用する経穴は、脈診・腹診をおこない症状を確認しながら、お一人おひとり毎回選択しています。
上記は代表的な経穴の一例です。
医療機関の受診について
当院では、安全に施術を受けていただくため、現在の症状やこれまでの経過について詳しくお伺いしております。
すでに医療機関(病院・クリニックなど)を受診されている場合は、診断名や検査内容、結果などを可能な範囲でお知らせください。
また、症状や経過をお伺いしたうえで、必要と判断した場合には、医療機関での診察や検査をお願いすることがあります。
これは、重大な病気の早期発見・早期治療を大切に考えているためです。
とくに、頭痛・めまい・内臓の違和感・しびれ・出血などの症状がある場合には、医療機関での診察や検査を優先していただくことがあります。
🔹 医師の診断や検査結果は、安全に施術を行うための大切な情報となります。
🔹 検査結果によっては、当院での施術よりも医療機関での治療を優先した方がよい場合もあります。
🔹 患者様のお身体の状態に合わせて、安全を第一に施術方針をご提案いたします。
当院のご紹介
写真は左右にスライドできます
施術室
観葉植物と空気清浄機で常に清潔な空間で施術を受けていただけます
院長の田中誠司です
皆様のお身体を責任をもって施術いたします
カウンセリング
お悩みの症状について様々な質問をさせていただきます。
刺さない鍼施術
当院では「刺さない鍼」のみを使用して鍼施術をおこなっています。
運動/ストレッチ
お一人おひとりに合わせたセルフケアもお伝えします
鍼灸施術が初めてで不安です
当院では、「刺さない鍼(ていしん)」という道具を使った施術を行っています。
この「ていしん」は、皮膚に軽く触れるだけの鍼で、体に刺し込むことはありません。
そのため、小さなお子さまにも使用できる「小児はり」として、やさしく刺激を与える施術を行っています。
鍼がはじめての方や、これまで鍼に苦手意識を感じていた方にも無理なく受けていただける施術方法です。
施術を受ける際に着替えはどうすればいいですか?
患者様用のお着換えを用意しておりますので仕事終わりでもお気軽にご来院ください。
前回の施術から1ヵ月経ってしまったのですが
最終来院日より1ヵ月以上ご来院のない方は再検料3000円がかかります。
施術を受けるにあたっての注意はありますか?
慢性症状、急性症状に関わらず当院はカウンセリングを非常に重要視しています。
その為カウンセリングの時間を多くとって東洋医学的な原因を探りますので、初めての方はカウンセリング+施術で60分〜90分程の時間を要しますのでご注意ください。
当院に受診する際は前もって必ず病院に受診するようにして下さい。
症状が楽になるにはどのくらいの期間がかかりますか?
一人ひとりの症状の程度や体質、生活環境によって異なりますので明確な期間をお伝えすることは難しいです。
お身体を整えていくにはある程度の時間がかかることが多いという点があり、アレルギーや内臓疾患などは年単位かかることもございます。
予約しないで来院はできますか?
申し訳ございません。事前にご予約をいただいていない方のご来院はお断りしております。
必ずLINE・お問い合わせフォームからご予約を取ってからご来院いただきますようよろしくお願い申し上げます。
施術料金の支払いはカードで出来ますか?
申し訳ございません。お支払いは現金のみとなりますのでお手数をおかけしますがご協力宜しくお願い申し上げます。
トイレを使うことはできますか?
申し訳ございません。
現在、妊婦さんなど多くの患者様にご来院いただいており、新型コロナウイルス・インフルエンザ・手足口病などの感染対策としてトイレの使用はできません。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。
施術のリスクや副反応はありますか?
施術後に頭がぼーっとしたり、ふらつきなどが起こる場合があります。
基本的には、その日1日ゆっくりお過ごしいただくことで、そのような症状はおさまる傾向にあります。
症状が続く場合や気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください。
自費施術なので費用が心配です。
施術料金が7,000円なので、例えば週に4回通われると月に28,000円の施術料金がかかるため、月に支払えるお金と相談をしてご予約ください。
※症状が楽になってくれば週1回の施術から2週間に1回にするなど、施術方針を決めてご納得のうえで施術をさせていただいておりますのでお気軽にご相談ください。
関連症状