「脳卒中/脳梗塞の後遺症でお悩みだった方」症例

脳梗塞後遺症でお悩みの方

症状

ご本人のお話によると、今年に入って脳の血流に関わる疾患を経験され、現在も少し喋りづらさや手の使いづらさが残っているとのことでした。

歩くときに足がスムーズに出づらく、地面をすってしまうような歩き方になるのも気になっているそうです。

病院でのリハビリは現在は受けていないそうで、医療機関では「日常生活を送りながら長い目で体調と向き合っていけるといいですね」と言われたとのことでした。

嚥下に関しては特に問題は指摘されていないようです。

今回、「少しでも動きやすくなればうれしい」との思いで、お問い合わせフォームからご予約をいただきました。

脳梗塞後遺症以外でお悩みの症状

・ストレートネック

・首肩のこり

症状の経過と施術内容

右側の手足に強い張りがあり、押さえると痛みを感じる部分もありました。

手指の動かしづらさがあり、テーブルの上に置かれた硬貨を取る動作にも時間がかかるとのことでした。

歩くときに足を引きずるような動きがあり、膝の曲げ伸ばしなどの単純な動作はできているものの、体重がかかるとバランスが保ちにくく、太ももを上げて歩く動きが難しい様子でした。

体全体の状態を整えていく必要があると考え、内臓のはたらきを整える施術を行いました。

仰向けでお腹に、横向きでは背中に「刺さない鍼」を用いて施術を行い、内臓のはたらきを促しながら体の巡りを整えていきました。

その後、横向きのまま下肢の筋肉と骨格にアプローチし、足まわりの巡りが整うような施術を加えました。

再び仰向けになっていただき、歩行のしやすさを意識しながら足の動きをサポートするような調整を行いました。

3日後に2回目の施術のため来院され、その後は週に2回のペースで施術を継続されました。

ご自宅でも運動や体のケアに取り組んでいただき、施術を続けるうちに「歩くときの足の引きずりが軽くなってきたように感じる」といったお話がありました。

ただし、体調や生活習慣(飲酒など)によっては再び引きずりを感じる日もあるとのことです。

今回の症例について

これまでに、脳の血流に関わる不調を経験された方のご相談をいくつもお受けしてきました。

指や肘の動かしにくさ、言葉がうまく出づらいといった状態から、日常生活に不便を感じてしまう方も多くいらっしゃいます。

そうした中で、体だけでなく心のケアや、リラックスできる環境づくりの大切さを日々感じています。

例えば、施術時にお好きな音楽を流すなど、安心して受けていただける工夫を取り入れることも、
継続的に取り組んでいく中での気持ちの支えになるのではないかと考えています。

こうした不調では中長期的なサポートが必要になることも多いため、
お一人おひとりに合わせた関わり方を大切にしながら、施術と日常のケアを一緒に続けていくことが大事だと感じています。

当院の症例について

施術の効果や経過には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
施術の頻度や期間は、お一人おひとりの体調や状態に合わせて異なります。

当院では、事前に病院での受診・診断を受けていない方への施術は行っておりません。
医療機関での診断結果などを参考にしながら、東洋医学を基にお身体の状態を見立てて施術を行っております。

たなか鍼灸院