腱鞘炎(けんしょうえん)とは?

腱鞘炎ってなに?というタイトルと、手指の使いすぎ・腱の炎症・指が動かしにくいと説明した腱鞘炎のイラスト画像

腱鞘炎(けんしょうえん)とは?

パソコンやスマホの操作、家事・育児、スポーツなど手や指を使いすぎる方にみられる「腱鞘炎(けんしょうえん)」です。

腱鞘炎とは、指や手首の腱が、腱を包むトンネル(腱鞘)の部分でこすれて炎症を起こす状態。

とくに
ドケルバン病(親指側の腱鞘炎)
ばね指(指が引っかかるような症状)
なども腱鞘炎の一種です。

【1】腱鞘炎の原因とメカニズム(西洋医学の視点)

西洋医学では、
繰り返しの手指の使用
✔ 産後や更年期のホルモンバランスの変化
✔ 加齢に伴う腱の柔軟性低下
などが原因として考えられます。

腱と腱鞘の間で動かしすぎによって摩擦が起きることで、炎症が起きて腫れます。

腫れた結果、痛みと関節の動かしにくさが出現し、また動かすため炎症が起こる。という悪循環になりやすいのが特徴です。

【2】東洋医学ではどうみる?

東洋医学では、
腱鞘炎という病名はありませんが
気血の不足
✅ 気血の滞り(気滞血瘀)
✅ 寒湿(冷えや湿気)の停滞
といった状態が手首や指の経絡の流れを滞らせて痛みや腫れを起こすと考えます。

【3】鍼灸による対応

鍼灸では、
🌿 炎症を抑える
🌿 血流の改善
🌿 神経や筋膜の緊張をゆるめる
などを目的に施術を行います。

さらに、肺経・大腸経・心包経など手の経絡や、合谷・陽谿などのツボを使いながら気血の流れを整えるアプローチをします🪡

【4】セルフケアのポイント

使いすぎない(安静を意識する)
✅ できる範囲でストレッチをする
✅ 冷やしすぎない
✅ 同じ動きを長時間続けない

痛みが強い場合は無理に動かさず、病院に受診するのが大切です。

まとめ

腱鞘炎はスマホやパソコン作業、家事・育児などで起こりやすく、放置すると腫れや痛みが慢性化して指や手首が動かしにくくなることもあります。

鍼灸では腱や腱鞘まわりの炎症をおさえ
血流の改善や神経の興奮を調整することで自然な回復をサポートします。

違和感を感じたら早めのケアがおすすめです。

大森駅から徒歩7分・大森海岸駅から徒歩3分にある「たなか鍼灸院」までお気軽にご相談ください😊🌿

たなか鍼灸院