好転反応とは一体何なのか?

好転反応とは

施術を受けて一時的な症状の悪化を「好転反応」と呼ぶことが多く、みなさんもよく言われた言葉ではないでしょうか。

鍼灸施術において好転反応とは、微小な組織損傷による炎症を起こして、それを修復しようとする反応で一時的に身体の倦怠感や熱感などの症状が出ることを「好転反応」と呼びます。

 

炎症から修復へスムーズに移行させることが大切で、軽微な炎症→組織再生→血流改善という流れがあって症状の緩和につながっていきます。

皮膚や筋膜、結合組織に微細なダメージを与え、身体が「ダメージを修復しないと!」と判断します。

すると血管が一時的に広がって、血漿や白血球が集まり修復されるようになっていきます。

症状を「回復させるスイッチ」を入れるために必要なダメージと言っても良いと思います。

鍼灸施術の好転反応はどんな症状がでる?

局所施術の場合は基本的にその周囲の重さ、ダルさがメインで起こり刺したときの響きや痛みがあるケースが多いです。

内臓調整の場合は、全身の倦怠感、発汗、頭がボーっとする(フワッとする)ことがメインで消化器症状の調整をおこなうと一過性の下痢を起こすこともあります。

 

全てに言えるわけではありませんが、局所施術は受けている場合はその近辺に症状がでやすく、内臓調整は全身性の重さ、ダルさが出やすいです。

ただ、明らかな症状の悪化や施術台から起き上がれないほどのものはドーゼオーバー(過剰な刺激を受ける)を起こしているので好転反応とは全く別物になります。

都合の良い好転反応は単なる悪化です

何でもかんでも好転反応と言ってしまうのは大きな間違いです。

施術毎に毎回症状が強く出る場合施術を受けているのに症状が悪化する場合はオーバードーズの可能性があるので注意しましょう。

オーバドーズは施術の刺激が強すぎるために起こる身体の疲弊です。

これを避けるためには、

1、施術の刺激を少なくする

2、施術の時間を短くする

3、施術の間隔を空ける

4、同じ場所に何度も施術をしない

など施術者に相談するとよいでしょう。

たなか鍼灸院