鍼灸治療のコツってあるの?
治療のコツは触ること!
鍼灸治療において何が必要かと言うと患者さんに触ることです。
触ることで読み取れることが非常に多く治療に役立つことが沢山あります。
触って分かること
- 温かい・冷たい
- 痛い・くすぐったい
- 感覚の有無
簡単にはこんなとこでしょう。
患者さん自身の自覚の有無と比較してどう判断するか。これが大切ですね。
触った情報でどういう治療方針になる?
上記で言うと、痛みのある患部に触って温かい・冷たいというものがあった場合、熱をもっているか、血行が悪いか。単純にその判断はできるでしょう。
熱があるなら熱を下げる。血行が悪くて冷たいなら温める。
全てとは言いませんが、触った情報と逆のことをおこなうと体にとって必要な対処になることは一般的と言っていいかもしれません。
しかし、身体はマニュアル通りにはいかないから難しいのです。
その難しさは何処にある?
例えば足首を捻挫したとしましょう。
足首は腫れます。
腫れたということは周囲の組織が壊れ炎症を起こしているということ。
ではこれに対する対処は?
「冷やす」
とは限らないのです。
実はこのパターンには大きく分けて2パターンあります。
- 足首が腫れて触ると熱をもっていてジンジン痛い
- 足首は腫れているが触ると氷のように冷たくジンジン痛い
1と2では対処法が変わるのは分かるでしょう。
1は冷やす?2は温める?
これには正解はありません。その人によります。
身体はイレギュラーが多くあります。
特に症状の治りが遅い人や他で治療を受けているけど改善されない人は一般的な治療方法が通用しないことが多く、一般的な治療をすると悪化する場合もあるのはご本人が一番理解されてるところではないでしょうか。
今回の例は足首の捻挫ですが、これが複数存在し内臓の機能の良し悪しまで及べば当然マニュアル通りには治療は進みません。
難しさはそこにあります。しかし、患者さんの体を触ることで必ず「反応」が起こります。
その反応も人それぞれですが、その反応を見逃さないことでその患者さんにとっての治療方針が定まってきます。
さいごに
治療を進めるときは患者さんの言葉、表現、表情を観察し、「反応を見る」
一般的な対処法と呼ばれるものに固執しない。
私が治療で一番大事にしているところです!